収録曲は多いおすすめ度
★★★★★
この音楽を担当されたのは、三枝成章氏。
音楽に詳しい方からすれば、オペラの印象が強い人かと思います。
氏の前置きはこれくらいにしておいて、前作とは対照的な大人の音楽を確立したのは素直に高評価に値します。
重いストーリーに深い音楽が重なって凄く印象的に心に残りました。
本編のイメージを重視した構成になっているのが特徴です。
このCDを聴くだけで、ストーリーが脳裏を駆け抜けていきます。
難点といえば、一曲の長さが短く物足りなさがあります。
時の涙をみるおすすめ度
★★★★★
Zガンダムで使われた全ての楽曲を集めたCDです。
ファンには嬉しいことに、このCDはストーリーに沿った絶妙の曲構成になっていて、CDを聴いているとZの様々な名場面が思い出されます。アムロの苦しみ、カミーユとフォウの出会い、カミーユを宇宙へ送るフォウ、Zガンダムの登場、シロッコとサラ、永遠のフォウ、グリプス2での最後の死闘、CDを聴き終わった時には圧倒的なカタルシスが訪れます。
悲劇的結末を迎えたZガンダムですが、聴き返してみると悲哀に満ちた曲が多いことに気付きます。ディスク1の18aの『フォウの決意』、2の13cの『雪原にて』などなど、特に2の16aのピアノソロ『シロッコとサラ』と、2の20の『終結-水の星へ愛をこめて-』は、悲しい最期を遂げた人々!の曲で、胸をうがつような悲哀の深さ。時の涙をみる、というZの物語を、三枝さんは音楽で表現しきっています。
もういちど、心の中でZの物語を想い返してみたくなるCDです。本当に美しい曲が多いので、ファンでなくてもおすすめです(余談ですが、ディスク1の16a『アムロ・レイ』は、某レンズメーカーのCMで使われてました。やはり、曲そのものが美しいからだと思います)。